口臭に含まれる不快なにおいの成分は20種類ほど。なかでも揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)と呼ばれる成分は特有で、タイプは主に3つあります。
・硫化水素(卵が腐ったような臭い)
・メチルメルカプタン(生臭い、魚や野菜が腐ったような臭い)
・ジメルサルファイド(生ゴミのような臭い)
口臭はこれらのガスが混合したものです。また、ニオイの強さは、口の中の細菌、汚れ、唾液の量などによって異なります。
口臭はお口の中だけで発生するだけではありません。食べ物などが胃で消化されると、臭いの成分が吸収されて血中に取り込まれます。 これが肺に運ばれて口臭となります。また舌の汚れ(舌苔)にもニオイ成分が含まれています。
つまり、
口腔内に住む微生物が作るガス
+
肺から出てきた臭気を含むガス
+
口呼吸によって排出されたもの
=きついニオイの口臭になるわけです。
口臭には大きく分けて3つの種類があります。
・生理的口臭
生理的口臭は、人間ならば誰でももっている口臭です。といってもそれほど気になるようなニオイではありませんが、場合によってはとても気に変わってしまうことも。その点は注意しなければなりません。
強いニオイが発生するのは、起床直後、空腹時、緊張時が多いようです。これは唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物がたくさん作られるため。しかし、歯みがきで細菌が減少し、食事をしたり会話をすることで唾液量が増加すれば急激に口臭は弱まります。また、妊娠や月経時にも起こることがあり、この場合はホルモンが関係しています。
・飲食物・嗜好品による口臭
ネギ属の食物には、ニンニク、タマネギ、ラッキョウ、ニラ、ワケギなどがありますが、これらは全て強い口臭の原因となる食材ばかり。
代表的なのがニンニクだと思います。普通、食べ物による口臭は1日経てば消えますが、ニンニク料理を食べた際には、次の日でも息がくさい時があります。人と会う前や大事な用事が控えている時も食べたいけれど食べられないことが多いですよね。
にんにくは火を通せば比較的臭いは穏やかになる、という特徴はありますが、それでも歯を磨いただけでは防げないのが事実。
むしろ胃の中で消化されている間に、より強い口臭として体外に放たれる傾向があるようです。
ニオイの元は、アリシンと いう化合物。これらの食品の中には、もともと、アリインという細胞があります。それが、調理の際には切断され、食べるときに、歯で噛み砕かれることで酵素に触れます。そうしてできた化合物が、アリシンというわけです。匂いが食後に強い悪臭となるのは、これが原因。
さらにお口の中のニオイだけでなく、血液の中に移動し、 肺を通り、吐く息に混ざって発せられるようです。
にんにく対策は、食前食後の牛乳がよいとされています。
食べる前に牛乳を飲むと、胃の内側に膜を張ったような状態になるので、胃に臭いがこびり付きにくくなり、食べた後に牛乳を飲めば、牛乳に含まれているタンパク質が、アリシン を悪臭ごとくるんでくれると考えられています。また、衣服や髪に付いてしまったニオイは、デオドラント製品が役立ちます。
・病的口臭
病気の症状として現れるもの。周囲の人たちが悩まされる口臭です。適切なデンタルケアを行っても口臭が改善されない場合には病的な原因を考えて見ましょう。
原因は、鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病などですが、その他にも、口の中にも問題があることも。たとえば、歯周病、むし歯、歯垢(しこう)、歯石、舌苔(ぜったい)、唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃がきちんと出来ていないことで口臭が起こります。歯周病が原因の時には定期的な歯科治療が必要になります。